Vol.294:中華蕎麦 マリブ軒


 今回取材をするのは名古屋市で2023年2月22日にオープンした新店「中華蕎麦 マリブ軒」。幾つかのお店が集まった人情屋台内の一番奥にある個性的なお店だ。店主は大阪で修行した方みたいなので、いろいろ楽しい話が聞けそうだ。「中華蕎麦 マリブ軒」久田店主にKRK直撃インタビュー!


- ご出身は?

「名古屋です。」

 

- 元々、ラーメンは好きだったんですか?

「小さい頃から親父に屋台とかへ連れて行ってもらっていて『ラーメンってめちゃくちゃ美味しいな!』と思っていました。高校生くらいから友達と一緒に自転車で色んなお店へ食べに行くようになり、大学生の頃は段々と範囲を広げていっていました。ネットで調べたり、偶然見つけたお店に入ったり、学生一のラヲタでした(笑)。」

 

- 当時、ラーメン屋をしたい気持ちは?

「まだ全く考えていなかったです。大学を卒業して名古屋の某社に入り、配属先が東京になりました。東京に2年間ほどいて、営業で全国を廻りながら各地のラーメンを食べ歩いていました。その時に『ラーメン屋をやってみたいな』と考えるようになりました。まだ若かったので色々と挑戦したいと思い、会社を辞めました。」


- ラーメン屋をやろうと決めてからは?

「東京のどこかのお店で修行しようと思っていたんですけど、どうせなら違う所で住んでみたいと思いました。有給消化を利用して色々な所を旅行しラーメンを食べ歩きました。その中でも大阪の街の雰囲気がしっくりきてすぐ引っ越しました。」

 

- 大阪へいきなり引っ越し?

「勢いですぐ引越しました(笑)。大阪へ来てから、しばらく大阪のラーメン店を自転車で食べ歩きしていました。そんな中で人類みな麺類が美味しいし行列も凄いので、入って学ばせてもらうことにしました。人類みな麺類の系列店で働きながら、ラーメン食べ歩きも続けていました。最初はシェアハウスみたいな所に住んでいたんですが、ちゃんとしたマンションとかに住もうと思い、天六の不動産屋へ行くと目の前にストライク軒があったんです。」

 

- ストライク軒はまだ未食だったんですか?

「未食でした。友達からストライク軒が美味しいと聞いていまして、その時に折角なのでストライク軒へ入ってみました。the中華蕎麦みたいなストレートがあり、食べてみたら『めちゃくちゃ美味い!』と感動しました。それですぐにストライク軒で働きたいと思いました。」

 

- すぐですか?

「はい。代表の芦田さん(当サイト記事)に面接をしてもらって、いきなりライブハウスへ連れて行かれました(笑)。芦田さん、自由すぎる(笑)すごく面白い人だなと思い、それでストライク軒に入らせて頂きました。」

 

- ストライク軒では?

「最初は本店に入って、屋外イベントにも参加させてもらったりしていました。その後、FC展開していた『どストライク軒』でも多くの経験を積ませていただきました。ストライク軒に入って5年くらい経ってから、そろそろ自分でしようと思いました。」



- 名古屋でしようと決めていたんですか?

「やっぱり地元でやりたいと思っていました。名古屋って中華そばをしているお店が当時少なかったので、大阪の味でthe中華そばを名古屋でしたいと思いました。」

 

- 屋号の由来は?

「中華蕎麦と海鮮めしを食べて欲しいので、海を連想するワードで考えて、『マリン、マリン、マリン、マリブ』と浮かびました(笑)。そしてストライク軒リスペクトで軒を付けました。古くからしている中華の老舗、〜軒って多いじゃないですか?ああいうの好きなんです。そして現代風にマリブはカタカナにしました。」

 

- 今池を選んだ理由は?

「今池は僕が呑みに来ているお気に入りの場所だったので、今池でやりたいと思っていました。でも全然物件が無くてなかなか見つからなかったですね。たまたまココが空いていて決めました。」


- 商品も既に決めていたんですか?

「鶏、貝、煮干しの3種類でしようと決めていました。色々と種類があった方がお客さんの選べる楽しさがあると思ったからです。『今日は鶏にしようかな?じゃあ私は貝にする、いや、やっぱり煮干しでしょ』みたいな会話が繰り広げられたら嬉しいなと思いました。」

 

- 海鮮系の商品も色々揃っていますね。

「この場所(人情屋台内)が決まってから、居酒屋さんなので呑めるようにしないといけないので海鮮系の商品も出そうと思いました。僕は魚が大好きなので、市場に買いに行って、捌き方も教えてもらってとほぼ全て独学です。」

 

- 人気の「宇和島鯛めし」を出すきっかけは?

「昔、宇和島へ行った時に食べた鯛茶漬けがすごく美味しかったのを憶えていて、ラーメンの醤油スープで鯛茶漬けしたら美味いだろうなと思ったのがきっかけです。地元の先輩がやっている老舗の鮮魚卸店から新鮮な魚を毎日仕入れています。」

 

- 大阪で学んだ味以外に、名古屋に合わせた商品の開発は?

「背脂麻婆麺です。がっつり系なので注文する方が増えてきていますね。ベースが鶏がらスープで上に麻婆庵をかけて背脂を乗せています。新潟で燕三条系から派生した背脂麻婆麺が流行っていて、食べに行った時にすごく美味しかったんです。それと台湾ラーメン、台湾まぜそば等、名古屋では人気ですので辛さと旨味に重視した味作りを徹底しております。」



- 近日中に新しい動きがあるそうですね。

「7月17日にココから移転して、バーで間借り営業をすることになりました。場所は今池、ここの近くです。毎週土曜日だけ営業する予定です。基本は同じメニューで、限定もする予定です。」

 

- その間借り営業の屋号は?

「中華蕎麦マリブ軒2です。」

 

- 久田店主が大事にしていることは?

「大事にしているのはお客さんです。味はもちろんですが、プラスアルファで何かが必要と考えてます。来てくれたお客さんを必ず憶えること。2回目に来られたお客さんには『いつもありがとうございます』と徹底しております。接客面を一番大事にしています。」  


◆店舗情報

中華蕎麦 マリブ軒2

愛知県名古屋市千種区仲田2丁目6−21 シンタックスビル 2階

オープン日:2023年7月中旬予定


中華蕎麦 マリブ軒(2023年7月移転予定)

愛知県名古屋市千種区今池1-9-4 人情屋台今池店

twitter:https://twitter.com/malibukenstreet

instagram:https://www.instagram.com/malibu__ken/

オープン日:2023年2月22日

 (取材・文・写真 KRK 令和5年6月23日)