Vol.73:和ダイニング清乃(2回目)


 先日、グランド ハイアット東京にて"The Tabelog Award 2018(関連サイト)"授賞式が開催された。日本を代表する名店が集う中、関西の店主の顔も確認できた。今回、Bronzeを受賞した"和ダイニング清乃"原田店主だ。食べログ(公式HP)「ラーメン部門」で4.0以上の評価を受けてる店は、現在5軒(平成30年2月1日現在)。日本中のラーメン店の中で、たった5軒だ!

 漁港近くのこの静かな街のラーメン店が、いつのまにか日本屈指の有名店になっている。この状況を一体誰が予想できただろう。関西の賞レースを制し、全国区の知名度を得た今、再び原田店主と話しがしたくなった。前回のインタビュー(2015年9月)から今日までの急速な周りの変化をどう受け止めて、どんな気持ちでラーメンを作り続けているんだろう。"和ダイニング清乃"原田店主に受賞記念ミニインタビュー!



- 前回のインタビューから約2年半が経ち、全国からお客様が来店するお店となりました。この状況をどう感じていますか?

「全然予想してなかったので、驚きばかりです。外国人のお客様も増えてきましたね。レンタカーで来てくださっているようです。」

 

- TABELOG AWARDのような華やかな場とか苦手そうですけど(笑)?

「苦手ですね(笑)。でもせっかく招待して頂いたので断るのも失礼ですから。ラーメン屋では関西でウチだけですし。いろんな店の方達とも話せますから、良い経験となりました。」


- 清乃の看板メニュー名にもなっている"角長醤油"を使おうと思ったきっかけは?

「最初は安易な考えで"和歌山で一番有名な醤油"って聞いたので、和食の店をしていた時にラーメンを作り始めた頃に使ってみたんです。でもその時は全然、角長醤油(公式HP)を使いこなせなくて悩みましたね。それからずっと試作を繰り返している内に、だんだん使えるようになってきましたね。」

 

- 醤油の名前をそのままメニュー名にしてるのは?

「最初、湯浅醤油ってメニュー名で出していたんですが、ある日、角長さんが食べに来てくださった時に、『なんで湯浅醤油なんや?ウチの名前を使ってもいいよ!』って言ってくださったんです。その頃くらいですね。だいぶ角長醤油を使いこなせるようになってきたのは。」

 

- 他の湯浅醤油との違いは?

「香りの部分とキレの部分で、他のとはすごい違いがありますね。その代わり、角長醤油はとても使い難いにくいんです。でも嵌まったら凄く美味しいラーメンになるんですよ。」

 

- 角長の中でもいろんな醤油があるんですよね?

「そうですね。火が入ったものと、2年熟成の濁り醤、3年熟成の匠があります。」


角長しょうゆ「匠」


- 有名になって交流も増えてきたかと思いますが、最も影響を受けたラーメン屋さんは?

「やっぱり一番影響受けたのは神楽さん(石川県金沢市)ですね。昨日も電話してたところです。あとは鉢ノ葦葉さん(三重県四日市市)ですね。かなり交流あります。」

 

- 全国からお客様が来るようになり、何か影響はありましたか?

「特にないですね。『どうやったらもっと美味しくなるだろう?』ってのをずっとしていて、今に至ってるだけですから。」

 

- 麺もだいぶ変わってきましたよね?

「先日の"らの道"イベント限定用に作った麺がモチモチってしてて美味しかったので、今は粉の配分をアレに変えて製麺しています。」

 

- 今後の目標は?

「お客様に喜んでもらえたら。『美味しい』って言ってもらいたくてこの仕事をしてるので、それぐらいですね。」



<店舗情報>

和ダイニング清乃

和歌山県有田市野696

公式HP:http://www.konomise.com/chuki/seino/

店主Twitter:https://twitter.com/BistroSeino

(取材・文・写真 KRK 平成30年2月)