Vol.163:らぁ麺 はんにゃ


 今回取材するのは岡山県岡山市の"らぁ麺 はんにゃ"。店主は東京の名店「麺処ほん田」での修行を経て、地元で2018年に独立開業。オープン時からとても気になっていたお店だ。私の父が岡山市出身なので子供の頃はよく来ていたが、ラーメン目的で岡山へ来るのは今回が初めてだ。"らぁ麺 はんにゃ"河中店主にKRK直撃インタビュー!


- 出身は?

「岡山です。」

 

- ラーメンは昔から好きだったんですか?

「岡山にいた頃は全然食べていなかったですね。年に一回くらい一風堂さんで食べるくらいでした。」

 

- ラーメン屋になるきっかけは?

「飲食はウチの父親が居酒屋をしていたり、他の飲食店でも働いていたことはありました。何か自分でしたいと思っていた頃に、地元の先輩が『麺処ほん田』の本田店主と知り合いと聞きました。それで本田さんと話してみたいと思って紹介してもらいました。」

 

- それで岡山から東京へ行くことになるんですね。

本田さんと話した結果、東京で教えていただけることになりました。2カ月の預かり期間、住み込みで働かせてもらって豚骨魚介を習得するという形でした。」


- ラーメン屋で初めて働くことはどうでしたか?

「毎日が大変で、ラーメン屋は凄いな~って驚きました。思っていた以上の忙しさでした。最初はずっと洗い物をしていて、朝や中休憩とかに仕込みとかを教えてもらっていました。」

 

- ラーメンを作ることも?

「何かの時期に本店が少し休んでいた期間があって、自分は大宮麺処ほん田 niji(埼玉)で働かせてもらっていました。その期間にラーメンの作り方やオペレーション的なものをしっかり勉強させてもらいました。賄いはずっと作らせてもらっていました。つけ麺、醤油、手揉みの麺、塩もある。短期間で多くのことを学ぶことができましたね。」

 

- 岡山に戻ってからは?

「共同経営で某店の立ち上げをすることになり、岡山に戻ってきました。しかしオープンからしばらく経ってから方向性が違ってきたので、自分ですることに決めました。」


らぁ麺 はんにゃ(2018年5月5日オープン)


- 屋号の由来は?

「自分の妹の旦那がお笑い芸人はんにゃの川島さんなんです。その繋がりで"はんにゃ"を屋号に決めました。」

 

- 生姜醤油をメインにした理由は?

「岡山に戻って最初にした某店では "ほん田テイスト"でしていたんですが、自分のお店"はんにゃ"をオープンする際、本田さんから『今後、自分のためにも他の味でした方がいいんじゃないか?』とアドバイスをいただきました。それで東京にいた頃に好きだったオランダ軒(埼玉)リスペクトに決めました。青島食堂さんの生姜醤油とかも美味しかったんですが、やっぱりオランダ軒さんですね。」

 

- お店のコンセプトは?

「岡山に無いようなものを作っていく。生姜醤油もそうだし、昆布水つけ麺もですね。岡山の製麺所は使わず、東京から麺を取り寄せています。岡山に今まで無かった商品、それは心掛けています。」


特製醤油中華そば


- 今回、看板メニューを生姜醤油から鶏醤油にリニューアルした理由は?

「2018年の岡山ガスさんの催事で鶏100%のラーメンを限定でしたんですけど、とても受けが良かったんです。それで『これにワンタンとか入れたら岡山に無い系統なのでいいかな~』と思いました。」

 

- 河中店主にとっての鶏醤油のイメージは?

「イメージはトイ・ボックスさん(ラーメン屋 トイ・ボックス)。修業時代、東京で食べ歩きしていた頃に一番好きだったのがオランダ軒さんとトイ・ボックスさんだったんです。」

 

- 河中店主が大事にしていることは?

「本田イズムを忘れないことです。接客にしてもそうですが、僕がラーメン屋として形成されているのが本田さんに対しての強いリスペクト。師匠の教えを守りつつ、新たに自分でも進化していこうといつも心掛けています。」


 <店舗情報>

■らぁ麺 はんにゃ

住所:岡山県岡山市北区野田屋町1-3-3 岡ビル1F

twitter:https://twitter.com/han_nya2018

オープン日:2018年5月5日

 (取材・文・写真 KRK 令和2年3月22日)