Vol.164:ラ~メント~ク ②


 全国で緊急事態宣言が出ている中、逆境を逆手に取って生まれた新企画「ラ~メント~ク」。LINEやFacebookで専用グループを作って、会わずにラーメントークをする企画です。

 第2弾の舞台は札幌!集まってくださったのは「ラーメン王国」札幌のラーメンシーンを牽引する3店主、そして札幌の人気ラーメンブロガーさん。さぁ、始まります。


◆本日のゲスト

●「我流麺舞 飛燕」前田店主

●「麺処まるはBEYOND」長谷川店主 当サイト記事

●「麺 風來堂」佐藤店主

● 札幌ラーメンブロガーPINYA ブログ


①自己紹介をお願いします。

●「麺処まるはBEYOND」長谷川店主(以下「まるは」と略)

「こんにちは、麺処まるはBEYOND 長谷川凌真と申します。」

 

●「我流麺舞 飛燕」前田店主(以下「飛燕」と略)

「こんにちは、我流麺舞 飛燕の前田 修志と申します!」

 

●「麺 風來堂」佐藤店主(以下「風來堂」と略)

「2010年11月開店。札幌市豊平区で風来堂を営んでおります、佐藤仁俊(キミトシ)。富良野出身です!」

 

●札幌ラーメンブロガーPINYA(以下「PINYA」と略)

「『らの道札幌』プロデューサーのPINYAです。宜しくお願い致します。」



②ラーメンにはまったきっかけのお店は?

●飛燕
「自分はてつやさんの醤油らーめんを食べてらーめんにハマりました!」
●風來堂
「旭川の"らーめん山頭火"さんの塩らーめんです!昔、富良野で食べていたラーメンとのレベルの違いに感動し、ハマってしまいました!」
●まるは
「明確に覚えていませんが、親父がラーメン店を経営していたので気づいた時には既に人生の中にラーメンがありました。」
●PINYA
「昔からラーメンは好きでしたが、2001年〜7年間札幌を離れていました。札幌へ戻ってから以前食べていたラーメン店を食べていましたが新店を探そうと飛び込みで入ったラーメンが好みじゃなくて、それでネット検索して美味しいお店を探して食べ歩き始めたのがきっかけです!」

③ラーメンを作る側になろうとした理由は?

●飛燕
「16歳からラーメン店でバイトしていて、ラーメンって完成がない食べ物だと思いました。作り手になっても飽きない職業だと思い作り手になりました!」
●風來堂
「小学生からラーメン屋になると言っていましたが、明確にラーメン屋になると決めたのは中学1年の時に山頭火さんに行って店員さんをカッコいいと思ったからです!テレビでもラーメン屋さんが良く取り上げられてましたし。」
●まるは
「学生時代、学校に行かずに遊んでばかりの自分を、親父が京都のイベントにバイトとして連れてってくれました。そこで手伝いに入ってもらった京都の独立予定の若い職人さんのラーメンに対する情熱や意欲に惹かれ、若者でも熱く燃えられる職業だと思い、らーめん作りに人生をかけようと思いました!」
●PINYA
「ブログを開設した理由は、先程の件でネット検索したらとても参考になるブログを見つけて、気付けば毎日ラーメン食べていて、折角なので自分もブログを始めました!」


④屋号の由来は?

●風來堂
「師匠に助言をいただきました!」
●飛燕
「燕は縁起のいい鳥なので、燕って字を付けたくてこの店名にしました。」
●まるは
「今は亡き親父の店の屋号"麺処まるは"(『まるは』は、長谷川からとっています)を超えていく、凌駕するという意味合いでBEYONDとつけました。親につけてもらった凌真の"凌"には、時代は移り変わるので常に向上心を持つ事を心がけるという意味合いがあります!」

⑤お互いが知り合ったきっかけ?第一印象は?

●風來堂
「前田さん(飛燕)はうちの開店当初食べに来てくださり、そこでいろいろな話をしてくださり知り合いました。グイグイ話してくるチャラめの人なのは覚えています(笑)。凌真さん(まるは)とはどこで知り合ったか覚えていませんが、ものすごく頭の回転の早い人だなと思ったのは覚えています!」
●飛燕
「佐藤さん(風來堂)は2010年オープンが一緒なので苦労を共にした仲間ですね、売れない時はよくキズの舐め合いをしました!印象は、会った時から凄くキャリアを感じてラーメンに対する姿勢が真っ直ぐな人だとおもいました!リョーマ(まるは)は親父のお店で働いていた時に客として食べに行ってて、仲良くなり良く話す様になりました!今じゃ本当弟みたいな存在でなんでも話せる仲ですね!印象は、当時は細くてシュッとしていたイケメンでしたよ(笑)。今じゃ大仏みたいになりましたけどね!(笑)」
●PINYA
「お店を訪問して知り合いました。前田氏は随分若いオーナーだなぁ〜と思いました。佐藤氏はめっちゃイケメンだ!って思いましたね。凌真氏はまだスタッフさんで19歳だったので若いのに頑張り屋さんだと思いました。」
●まるは
「PINYAさんは親父の店で働かせてもらっていた時に、紹介して貰いました。親父と仲良く話していたなー。一生懸命働いていたのであまり記憶がありません笑。前田さんは通勤途中や中休みに飛燕によく食べに行っていました。チャラい印象でした、実際にチャラいんですけど笑。佐藤さんはらーめん店主の忘年会で前田さんに紹介して貰いました。堅そうな印象でした(笑)。酒癖悪いです(笑)。」

⑥お互いを褒めてください。

- まずは飛燕さんを褒めてください。
●まるは
「行動力と実行力、それをやり遂げる力、前向き、後戻りしない、仲間思い、面倒見が良い、顔がちっちゃい、酒強い、ちゃらい、ちび(笑)」
●飛燕 >> まるは
「コラっ!」
●PINYA
「オープン当初はかなり苦労したと思いますが、絶対大きな漢になると信じていました。」
●風來堂
「カリスマ前田さんは常にアグレッシブで、辛い時を乗り越えられたからこその強いメンタルの持ち主だと思っています。今後も面倒みの良い性格で札幌ラーメン業界を牽引する存在です!」
- 次は風來堂さんを褒めてください。
●まるは
「計画性や戦略、経営戦略がすごい印象。何をやっても勉強熱心、努力家、愛妻家、子沢山、酒乱、暴れん坊。」
●PINYA
「研究熱心で、ラーメンにて対する思いが本当に熱い人です。王道の札幌ラーメンを“つけ麺“でも表現したのが凄い!旭川中華そばの立ち上げも素晴らしいです。」
●飛燕
「芯が強くブレない印象で、経営とラーメンを作る信念はピカイチかな?って思います!同期でずっと刺激し合えるライバルで勉強させてもらっています!最近はずば抜けて勢いがあるお店です!酒癖わるいけど(笑)!」
- まるはさんを褒めてください。
●PINYA
「親父さんのレシピが無いのに感覚で仕上げた“背脂みそ“や、次々に限定を提供するラーメンセンスが素晴らしいね。凌真氏は親父を超えるという意味合いの店名で、今では2店舗経営で親父を本当に超えそうで素晴らしいと思います。」
●飛燕
「リョーマはほんとに頑張っている!この若さでこれだけの経営やラーメンのバリエーションを作れる人は居ないと思います!勉強熱心で吸収力早くてセンスありますね!!たまにテキトーになってるのもいい意味息抜きしてるなぁー!(笑)って思うし!!メリハリ大事よね!(*´ω`*)。ただ、なんせ態度と声と顔がデカい!!!手がクリームパン(笑)」
●まるは >> 飛燕
「こらっ(笑)」
●風來堂
「先程も言ったんですが、頭の回転と目上の人に対しての気遣い、あとユーモアのセンスですかね。たまに先輩の話オチをかっさらうくらいユーモアと顔がでかいっすね。凌真ちゃんを超える年下は出てこないんじゃないかと思っています(笑)!」
- PINYAさんを褒めてください。
●飛燕
「ピンヤさんは本当に恩人です!足向けて寝れないです!もう、発信力、影響力が凄くて本当に助けて貰いました!ピンヤさん無くして飛燕ここにあらず!!です。正確なアドバイスや先見の目を持ってます!札幌ラーメンを盛り上げる為に産まれたんじゃないでしょうか??(笑)。本当に感謝しかありません(>_<)。泣けてきた。。。」
●風來堂
「らの道も誘っていただき上に同じくです。お世話になりっぱなしなんですが、ラーメンが好きなレベルを超えて、札幌ラーメンのレベルに対しての責任感すら感じます。自らもご厚意で動いて頂き、本当に頭があがりません。東京の百貨店有名バイヤーからも一目される存在です🦲」
●まるは
「皆さんも言っていましたが、やっぱり足を向けて寝られないくらいお世話になっています。らの道も、ブログも、札幌ではやはりPINYAさんの投稿がお店に反映されていくところもあるので、本当にお世話になってます!らーめんを愛しすぎています(笑)。限定やったらほとんど来てくれます。5日間で3つの限定やっても全部来てくれました(笑)。PINYAさんに食べてもらうと安心します(^^)」


⑦らの道の第一印象は?

●PINYA
「大阪の第一回目からの盛り上がりに感銘して、同じ事を札幌でもやりたい!と思いました。シナさんのご好意で札幌開催が決まり、12店舗を選出して全てのお店が参加してくれて大いに盛り上がりました。彩未さんとの繋がりがなかったのを凌真氏の親父さんが繋げてくれたのは本当に助かりました。」
●風來堂
「正直、最初は疑心暗鬼でしたが、オープン以来1番お客様に並んで待って食べて頂いたのは『らの道』の企画の時でした(笑)。ラーメン熱い!って思いました。」
●飛燕
「第1回目札幌らの道!あれは私からしたら申し訳ないと思いました!あれだけの名だたる有名店の中に1人謎の少年が紛れ込んだ!みたいになってました(笑)。もうあのイベントをやる前までは虫の息でしたからね。らの道のイベントで知名度上がったと思いますm(_ _)m。」
●まるは
「楽しそうなイベント!でもやはり陸つなぎではないので、『北海道では難しいのでは?』と最初は思っていました。思い出は、麺処まるは健松丸で参加させて頂いた時に親父が亡くなった後でしたが、達成者限定をやらせてもらえた事。その背脂みそが、今のうちのメニューになっています♡」

⑧「札幌ラーメン=札幌味噌」について?

●まるは
「それが正解だと思います!やはり札幌味噌があるから、札幌のラーメン文化は広がっていったと思います!しかし、今となっては札幌にはたくさんの種類のラーメンがありますから『札幌ラーメン=札幌味噌』、『札幌 ≠ 札幌味噌』だと思います!新店舗で札幌味噌を看板に掲げる店はほぼ無いですし!」
●飛燕
「札幌ラーメン!世ではB級グルメと言われてますが、ブランドはA級だと思います。札幌ラーメンは絶対無くならない!どんなに色々な地方のラーメンが札幌に来ても、札幌ラーメンのブランドは無くならないと思っています!」
●PINYA
「札幌味噌は一つのブランドで、なくてはならないメニューだと思います。ラーメン食べ歩きをしている方々より、一般の方が好きでラーメン=味噌って方も多いと思う。」
●風來堂
「札幌一番味噌ラーメンのCMのイメージで今でもそう思っている方は多いと思います。10年ほど前からその流れにも変化があり多種多様化してきてはいますが、札幌味噌の歴史は変わらないですし、今後も需要はあり続けると思います。」

⑨北海道以外で店をするなら、どこでしたい?

●風來堂
「従業員の想い次第ですが、浅草を視野に入れています。」
●飛燕
「北海道以外ではやりたくないです(笑)!でも強いて言うなら九州かな?って思います(笑)。」
●まるは
「特にないです(笑)」


- PINYAさんからも質問お願いします。

⑩今までのラーメン人生を踏まえて今後の目標は?

●風來堂
「携わってくれている人みんなが幸せになれば良いと思っています。」
●飛燕
「45歳までに10店舗経営したいです!お店は弟子に託して、のんびりと夫婦でラーメン屋さんしたいです(*´ω`*)。このご時世なのでとりあえずスタッフを守りたいです(*´ω`*)」
●まるは
「変わらずラーメンを愛し、向上心を忘れずに美味しいラーメンを追求していきますが、従業員やその家族への福利厚生やサービス等を大事にして行きたいです!昨日も店長家族と呑んでました(笑)。」

⑪修行時代の自分に、今の自分からアドバイスするなら?

●風來堂
「休み無しで働いているからって麺あげしながら喋っていたら、次の日にクレームくるからやめといた方がいいよ(笑)。」
●飛燕
「もっと勉強しなさい!ラーメン屋さんにはなるなよ!YouTubeっつーのが流行るから今のうち面白いこと考えておけよ!あと、コロナに効く薬も考えとけよ!(笑)」
●まるは
「同業者先輩方をもっと頼りなさい。経営について、もっと勉強しなさい。もっと考えなさい(笑)。今となっては大丈夫ですが、オープン当初、考えなしに始めたのでスタッフもいないし、仕込み追いつかなくて全然寝れなかったんです。考えたら損した事とかたくさんあるので(笑)」

以上です。ありがとうございました。

●飛燕
「ありがとうございました(*´ω`*)すごくシュールでしたね(笑)。もっとふざけたらよかった(笑)」
●PINYA
「お疲れ様でした!楽しかったです。泣けたけど💦」
●まるは
「下ネタが良いのでは(笑)。ありがとうございました!!」
●風來堂
「ありがとうございました!もっと早めに呑んどけば良かったでしょうか(笑)」


  (取材・文・写真 KRK 令和2年4月16日)