Vol.207:小僧またおまえか。土佐堀店

2012年2月16日オープン!


 今回取材するのは2月16日にオープンする「小僧またおまえか。土佐堀店」。大阪の濃厚豚骨というジャンルを長く牽引してきた名店「らーめん小僧」のサードブランドとして、大阪天満宮の近くに2019年7月にオープンした「小僧またおまえか。」。巷に溢れていた豚骨魚介のお店を揶揄する言葉として使われていた「またおま系」(またお前もその味か?)を逆手に取った屋号がとにかくインパクト大だった!固定のファンを獲得し、その勢いは遂に今回の2号店オープンまで繋がったということだ。

 数年前に堀川代表に取材した時は「らーめん小僧」についてのみだったので、せっかくなのでこの機会に「小僧またおまえか。」や「KOZOU +」の誕生秘話も聞いてみたいと思う。「株式会社KOZOU」堀川代表にKRK直撃インタビュー!


◆店舗情報

小僧またおまえか。土佐堀店

大阪府大阪市西区江戸堀1-24-10

株式会社KOZOU 公式HP:https://kozou53.jp/

twitter:https://twitter.com/kozoumataoma

instagram:https://www.instagram.com/kozo.oma/

オープン日:2021年2月16日



- 今回、「小僧またおまえか。」の2号店での出店の理由は?

「僕は店の作り方として先に『何の味でする』って決めないんです。『ここでやりたいな!』という場所があればまず物件を押さえて、それから『この街ならどういうラーメンが好まれるかな?』と考えるんです。」

 

- 場所を押さえてから、堀川さんが持っている三つのブランドから選ぶわけなんですね。

「現在の3ブランド店以外に以前にしていた『ニネンヤ』というライト豚骨のブランドもあって、それもずっとどこかでしたいって気持ちがあります。今回、この物件の雰囲気、大きさ、場所とかで考えた時に、『小僧またおまえか。』が合うだろうなと思いました。」

 

- 豚骨魚介はメジャーな味で食べ慣れている方が多いですからね。

「僕もメッチャ好きなんですよ。食べた時に『あっ、これやな!』というのがあるじゃないですか!ある程度、幅広い客層に喜んでもらおうと思った時に当てはまる味だと思います。」

 

- ビジネス街での出店ということで、営業時間は?

「まだしたことが無いんですが、通し営業にチャレンジしてみようと考えています。人通りはずっとあるし、こういう状況なので夜を早く閉めないといけないですからね。」

 

- 最寄り駅は?

「駅からのアクセスはあまり良くないですが、最寄り駅は肥後橋駅になります。土佐堀の交差点が前にあって、住所は江戸堀。横がずっと土佐堀通りです。」

 

- 今回の土佐堀店は1号店とまた違った雰囲気ですね。

「今回、思い切って杉の木を一面に貼ってみました。KOZOU+の時もでしたが、お店する時に意識していることは女性が一人で行けるお店。女性のお客様にとっては知り合いに見られると少し恥ずかしい気持ちになるお店もあります。このお店は目撃されても自慢できるようなお店にしていきたいなと思っています。」



- 以前に取材した時はまだ小僧本店のみでしたが、店舗展開をするきっかけは?

「僕が本当にやりたいのはドロドロの豚骨ラーメンを路地裏ですることですが、本店で限定でしていた"まぜそば"が人気になってきました。僕は本店ではドロドロの豚骨一本でしたいと思っていたので、近くで2016年に『豚骨まぜそば KOZOU+』をオープンしました。」

 

- そして2019年7月に「小僧またおまえか。」1号店のオープンですね。

「僕は『玉五郎(煮干しらーめん玉五郎)』や『つけ麺 紋次郎』で修業していたので、魚介出汁でブレンドするということをしていました。らーめん小僧のオープン当初は濃厚豚骨と魚介豚骨の2本でしていたんですよ。僕は濃厚豚骨だけでしたかったので豚骨一本にリニューアルして、それ以降、魚介の方は封印していたんです。専門店としてまたやりたいなという気持ちはずっとありまして、遂に2019年7月に『小僧またおまえか。」として豚骨魚介の専門店を出すことになりました。」


◆豚骨魚介ラーメン


- 「小僧またおまえか。」の魚介豚骨の紹介をお願いします。

「小僧のドロドロ極濃豚骨が全店舗のベースになっています。その豚骨をどうアレンジしていくかっていうのがポイントになっていて、『小僧またおまえか。』は魚介出汁と一対一でブレンドしています。その魚介出汁も珍しいことをしたいなと思いまして、(大阪市)福島区にある乾物屋さんに相談して、8種類をブレンドしてオリジナルを作ることになりました。一つ一つ、多く入れた方がいいのとか、少しでいいのとか相談しながら試行錯誤して作り上げました。」

 

- 麺も特徴ありますね。

「『ちょっと変わった麺にしたい』とミネヤさん(ミネヤ食品工業株式会社)に相談して、ペラッとして縮れている平打ち麺。どん兵衛の麺のイメージで、全粒粉を配合して上品な感じのオリジナル麺を作ってもらいました。」

 

- 土佐堀店限定の予定は?

「土佐堀店限定として塩ラーメンを予定しています。看板商品は1号店同様、小僧のドロドロ豚骨に8種の魚介を合わせている豚骨魚介ラーメンですが、その8種の魚介だけで作る魚介ダシ100%の塩ラーメンです。透き通ったスープで濃度ゼロのあっさり系です。醤油ラーメンも少しマイナーチェンジしたのを提供する予定です。」



- つけ麺はしないんですか?

「『またおま系』はつけ麺で言われることが多い言葉ですから、それはよく聞かれます。つけ麺をやりたい気持ちはあるんですが、ここで一緒にしてしまうと回転に影響します。3分とかの茹で時間の麺でつけ麺はしたくないんです。やるなら10分くらい茹でる極太麺でしたいです。つけ麺もいつか専門店として別にしたいと思っています。今後やりたい業態はつけ麺専門店とライト豚骨の店(ニネンヤ)です。」

 

- 堀川さんは引き出しが多いですね!

「僕というよりかはウチのスープですね。濃縮スープみたいな武器を何で伸ばすかってことです。」

 

- お客様に一言お願いします。

「今までの3店舗は川の向こうだったので、川を渡っての出店は初めてになります。こちらのお客様にも小僧の拘りとかを楽しんでもらえたら嬉しいです。地域密着でコツコツ営業していきますので、「小僧またおまえか。土佐堀店」を宜しくお願い致します。」


◆堀川代表 過去取材

「らーめん小僧」堀川代表

取材日:2016年12月


 (取材・文・写真 KRK 令和3年2月9日)