2023/01/13

Vol.276：ベトコン亭まきた

　今回取材するのは岐阜県多治見市の「ベトコン亭まきた」。愛知県一宮市発祥のご当地ラーメン「ベトコンラーメン（ベストコンディション・ラーメン）」を、地鶏など本格素材で作り上げた商品で人気を博す新進気鋭のお店だ。先日初めて食べに来て、次々にお客さんが訪れる活気のある店内、そして厳選素材で作り上げた本格的なベトコンラーメンに驚いて、店主はどんな方なんだろうと興味を持ったので取材をお願いした。「ベトコン亭まきた」水谷店主にKRK直撃インタビュー！

- ご出身は？

「生まれは愛知県の稲沢で、すぐに岐阜県の御嵩町へ引っ越ししてずっと御嵩で育ってきました。」

- ラーメンは昔から好きだったんですか？

「近くにラーメン屋もあまり無かったので食べる機会がほとんど無くて、中華料理店で時々食べる程度でしたね。初めて美味しいと思ったラーメン屋に出会ったのは20歳になった頃でした。」

- どんなラーメン店？

「新京のベトコンラーメン（愛知県一宮市、あるいは岐阜県岐阜市が発祥とされるベストコンディションラーメンの略）でした。中華料理系のパンチのある辛い系のラーメンで衝撃を受けました。それからラーメンに興味を持って、ラーメンがとても好きだった嫁に美味しいラーメン屋へ沢山連れて行ってもらうようになりました。」

- その頃の仕事は？

「高校一年生の時から居酒屋兼懐石料理屋でアルバイトをしていて、そのままその店で社員になって20歳の頃まで働いていました。それから飲食業から少し離れている時期もありました。」

- 再び飲食業へ戻ってくるきっかけは？

「しばらく外仕事をしていたんですが、料理をもう一度やりたいなと思い始めました。それで24歳の頃に嫁が働いていた老舗の焼肉屋さんに入りました。その時には将来は独立したいと考えていて、カフェとか家族でしたいと思っていましたね。」

- ラーメン屋をすることに決めたのは？

「焼肉屋さんを辞める2年前くらいですね。ずっと新京とか通っていたので、ああいうラーメンを自分なりに作ったら面白いだろうなと思って、自宅で作ったりしていました。」

- 初めてラーメン屋をすることへの不安は？

「焼肉屋さんを辞める1年前くらいから某人気店さんで独立希望と伝えて、しばらくラーメン屋開業に必要なことを学ばせて頂きました。その時に同じ店舗で働いていた中田さん（現・貝出汁ラーめんクラム店主）からラーメン作りの基礎をきっちり教えて頂きました。」

2021年7月1日オープン！

- 自店の場所は悩みましたか？

「当初は愛知県で探していましたが全然見つからなかったですね。その時に勉強させてもらっていた某店の社長さんに不動産屋を紹介してもらってからすぐに今の物件が見つかりました。」

- 屋号「ベトコン亭まきた」の由来は？

「屋号を考える時にベトコン亭を先に決めたんです。ちょっと和を入れたベトコンということでベトコン亭にしました。それから平仮名を入れたかったので考えていたら、嫁が『まきたでいいんじゃない？』と言ってきて、それいいねと思ったのですぐに決まりました。外仕事をしている頃から電動工具のマキタが好きでマキタの工具を沢山持っていたんです。」

- 屋号にベトコンを付けることに迷いは？商品のイメージが限定されてしまいますからね。

「当時はそこまで考えていなかったんですが、今はすごく後悔しています（笑）」