Vol.360:禾乃藤


 今回取材をするのは2026年3月5日にオープンする注目の新店「禾乃藤(かのふじ)」。大阪でのラーメンブーム最盛期に頂点の一角として君臨していた「麺屋彩々」創業者 齊藤店主が新たに始める新ブランド店だ。私自身もラーメンに熱中し始めた頃、齊藤店主のラーメンを食べるために狂ったように針中野まで通っていたので、その齊藤店主の新たな挑戦だから気になって仕方がなかった!「禾乃藤」齊藤店主にKRK直撃インタビュー!


◆店舗情報

禾乃藤(かのふじ)

大阪府大阪市阿倍野区昭和町1-9-4

https://x.com/kanofuji_ramen

instagram

https://www.instagram.com/kanofuji.ramen/

オープン日:2026年3月5日



- 今回の新たなお店をしようと思った理由は?

「ちょうど今から一年前ですね。長く働いてくれていた弟子に彩々を任せようと決めた時に、ずっと前から考えていた新ブランド店をしようと動き始めました。」

 

- 屋号「禾乃藤(かのふじ)」の由来は?

「親父の名前 秀雄からなんです。秀を分けて禾乃、名字の齊藤から藤を取って"禾乃藤"にしました。元々は数年前に父親が他界した時にこの名前でお店をしたいと考え始めました。ロゴに入っているマークは家紋になります。」

 

- 新ブランド店でやりたいことは?

「ずっと前から考えていてロゴとかは既に作っていました。麺屋彩々は自分の美味しいと思うものを好き勝手にやってきて、自分の中では満足いってやり尽くした感があるんです。それでもっと凝縮して絞って、これを食べたら間違いないという美味しいものだけで新たな店をしたいと考えていました。だからこのお店では限定メニューはあまりしない予定です。麺屋彩々が合格点だとしたら、その上のものを目指したいなと思っています。」


オープニングメニュー

◆ 醤油ラーメン ¥1000

◆ 鶏塩ラーメン ¥1000

◆ 激辛ラーメン デーモンスレイヤー ¥1150

◆ 醤油つけ麺 

・並(2玉) ¥1200

・大(2.5玉) ¥1300

・特盛(3玉) ¥1400 

◆ 替え玉 (つけ麺不可)¥200

◆ 豚チャーシュー増し ¥350

◆ 鶏の炊き込みご飯セット ¥350



- 販売する商品は?

「醤油、塩、激辛ラーメン、そして醤油つけ麺です。全て清湯です。」

 

- 拘ったところは?

「出汁感、凝縮感ですね。出汁の中に旨味成分をしっかり入れているラーメンを作りたかったんです。鶏の濃厚出汁に旨味を凝縮させたカエシで作ったスープです。」

 

- 目指した麺は?

「もっちりした麺。硬過ぎず柔らか過ぎず、もっちりした麺を目指して打っています。」

 

- 激辛系もあるんですね。

「新潟の"鬼殺し"という一味唐辛子を使っているんですけど、彩々で"超鬼殺し"とメニューに載せているので、こっちでは英語にしてデーモンスレイヤーにしました(笑)。」

 

- 鬼殺しを使い始めたきっかけは?

「彩々で辛いラーメンを作ろうと思った時に、ハバネロとか酸味が利いている液体系が多くてそれがちょっと嫌だったんです。それで純粋に辛いものを探していたら鬼殺しを見つけたんです。使ってみたら美味しかったのでずっと気に入っています。」

 

- 使っている醤油は?

「群馬県安中市にある天保三年(1832年)創業の有田屋という醤油屋さんのものを使っています。僕は群馬県出身なのでなるべく群馬県のものを使いたいと思っているんです。」



- 齊藤店主についても少し聞かせてください。生まれ育ったのは?

「群馬県です。」

 

- ラーメンは昔から好きだったんですか?

「子供の頃から好きでした。」

 

- ラーメン屋をするまでの経緯を教えてください。

「高校卒業後、辻調理師専門学校へ入学のため大阪へ来ました。辻調卒業後は高級中華飯店や大衆中華店などで働いていて、26歳の時に針中野にて中華料理屋で独立開業しました。」

 

- 針中野を選んだ理由は?

「子供も小さく生活圏内で人が多い場所やったからです。」

 

- ラーメン屋へ転身した理由は?

「中華料理店は営業開始から味は美味しいと評判だったんですが、しばらく経つと売上が少なく明日どうやって生きようと思うレベルまで落ちてしまいました。それで『どうせ辞めるなら1年だけラーメン屋をしてからにしよう』と思い家族に相談しました。父親の助けもあってラーメン屋を始めることができました。」

 

- ラーメンは自己流で?

「はい。ラーメンは自己流で師匠はいません。」

 

- 屋号「麺屋彩々」の由来は?

「娘の名前の1文字を使っています。」

 

- 大阪で味噌ラーメンを出している店が少ない時代でしたが、看板を味噌らーめんにしたのは?

「父親が栽培した黒大豆を味噌に加工してもらったものを使いたかったからです。」

 

- 味噌以外のラーメンも増えていくきっかけ?

「基本的に美味しいものを作るのが好きで食べるのが好き、完全なる自分の好みで増えていきました。」

 

- 2011年8月に昭和町へ移転した理由は?

「昭和町に良い物件あると教えて頂き、元々2号店をする予定でしたが人手不足問題で移転という形になりました。」

 

- 齊藤店主が1番大事にしていることは?

「僕が美味しいと思ったものしか出さないというのが1番ですね。僕が食べたいと思うラーメンを作ったところから始まっていますから。中華料理屋から始めて、自分の好みの味でしてきて、自分が気に入らないものは出したくない。職人みたいな考え方ですけど、そこはブレずにやっていきたいと思っています。」


麺屋彩々 創業店~昭和町店



(取材・文・写真 KRK 令和8年2月25日)