Vol.342:ストライク軒 大阪総本店 移転!

6月24日 大阪総本店移転!


 大阪のラーメン激戦区「天六」エリアを長く牽引してきた人気店「ストライク軒 大阪総本店」が移転するというニュースが飛び込んできた!天六のランドマークとなっていた行列店で、大阪ラーメンの知名度UPのため全国のラーメンフェスに挑んで数々の賞を獲得してきた名店だ。移転先は全店舗から徒歩数分ほどの場所で、天満のメインストリートとして多くの飲食店で賑わっているエリアだ。オープンの4日前に取材する時間を作ってもらえたので少し取材をさせて頂いた。「株式会社 無線飲食」芦田代表にKRK直撃インタビュー!


- 天六のランドマーク的な存在になっていたお店を移転することになった経緯は?

「実はあの場所はストライク軒の前の前にしていたお店"まんてん"というラーメン屋が営業をしていた頃から知っていたんです。その後に商売変わって焼肉屋さんになり、日本料理屋になり、そのどちらも僕や僕の知り合いも結構通っていたりと、思い出深い場所だったんです。そういう歴史がある場所でストライク軒を始めて13年ほど経って、建物も老朽化を考え、あと10年後には他に移転しないといけないような状況になってきました。

 それと同時にストライク軒もお陰様で多くのお客様に来ていただいて、もうあの場所では客数に見合った十分な食材を置けなくなってきていたんです。そういう理由もあってずっと移転を模索していたんです。」

 

- 移転先は天満に拘っていたんですか?

「はい。天満で10年以上営業をしている内に、例えばお父さんに連れて来てもらってラーメンを食べていた子供が成人してまた食べに来てくれたり、学生の部活後に来てくれていたお客さん達が社会人になってまた来てくれる。ストライク軒のラーメンが多くの人達にとって思い出の一部になっているんです。だから思い出の味を変えたくないし、天満でストライク軒をしていきたいと思っていました。」

 

- この場所との出会いは?

「僕の友人がやっていた物件だったので話も進みやすかったです。」

 

- 現在、芦田さんの会社(株式会社 無線飲食)の直営店は?

「今回移転するストライク軒 大阪総本店とマッシュアップ(天六の居酒屋)、そして近日中にオープンする武庫川の新店の3つです。」



- 同地域内で移転ということで、メニューも同じので継続という形ですか?

「お客さんの思い出の味であるレギュラーメニューは特に変更せず、夏なので冷やしとかの新メニューは加えていく予定です。がっつり食べたい人向けに油そばもやりたいと思っています。もちろん油そばの原点の味、東京の珍々亭のような老舗の味をガチで出していきたいと考えています。この辺りは飲食店が多いんです。だからウチは通し営業にして気軽に寄ってもらえるお店を目指しています。」

 

- 何か拘ったところとかありますか?

「以前の本店の動線の流れを壊したくなかったので、厨房は全部設計をやり替えて前の本店の場所ポジション、それを忠実に 再現することに拘りました。」

 

- ストライク軒が通し営業をしている理由は?

「僕もそうなんですけど、やっぱり飲食店をやってる人間の取り込みをしたくて通し営業にしています。自分も仕込みしている時に『小腹減ったな。飯食いたいな』となった時に、蕎麦屋やうどん屋とかは通し営業をしているのでやっぱりありがたいんです。

 

 もう一つの理由は僕もラーメン店開業では後発だったので先輩方のラーメン屋さんに追いつき追い越せという気持ちだったので、長い営業時間をすることでいろんなお客さんに気軽に来ていただけるのではないかと考えました。」



- 先程少し聞きましたが、この建物の2階で何か面白いことをするとか??

「やっぱりラーメン屋として自分の作ったラーメンを食べてもらいたいという気持ちがあります。一階では今までの思い出の味を出して、二階ではストライク軒のファンの皆さんに僕自身が打った麺で革新的で特別な一杯を食べてもらう予定です。」

 

- 具体的には?

GPSに反応するQRコードを携帯で読み取るだけでストライク軒の会員になれます。その会員証はストライク軒に来るたびバーコードを読み取るとブロンズ、シルバー、ゴールドと会員のランクが上がってくるんです。最終的にはブラックカードになります。そのブラックカード所有者のみ2階に上がってもらい、試食会や飲み会などファンの集いを開催予定です。」

 

- 移転した本店の活躍が楽しみですね。

「僕自身、天満で20年以上させてもらっているんですが、これからも地元のお客様、もっと御年配のお客さん、小さなお客さんとかいろんな人に来てもらって、天満と言えばストライク軒だと言われ続けることを次の10年のテーマとして頑張っていきたいと思っています。」



- 先程少し話題になった新ブランド店についても少し聞かせてもらえますか?

「甲子園球場のレフトスタンドで2年半ほど営業をしていたんですけど、その時に阪神電気鉄道さんとの関わりが深くなったご縁がありまして、今回、阪神電気鉄道さんから街おこしをやっていこうと武庫川のある場所を提示して頂きました。見に行くと『この街面白そうだな。ここで製麺所をしたいな!』とインスピレーションが湧いてきたんです。麺も販売して、もちろん店内飲食もある製麺所をこの場所でしたいと思いました。色んなイベントもしていきたいと思っています。」

 

- 屋号は?

「ムコウガワセイメンジョ(MUKOUGAWA SAY-MEN)です。武庫川と"向こう側"をかけています。西宮からも向こう側だし、『ラーメンの向こう側の先はどんなるんだろ?』というのもテーマで、大阪とか関西のラーメンの向こう側ってどういうラーメンになって行くのかを具体的に表現できるお店にしたいと思っています。」

 

- マル秘情報提供、ありがとうございます。そちらの新ブランド店もまた別の機会に取材させて下さいね。

「もちろんです。宜しくお願いします。」


芦田代表への過去記事

2022年3月取材

芦田代表インタビュー


◆店舗情報

ストライク軒 大阪総本店

大阪府大阪市北区天神橋5-8-8

https://x.com/strikeken8888

instagram

https://www.instagram.com/strikeken8888

オープン日:2025年6月24日

 (取材・文・写真 KRK 令和7年6月20日)